「年齢とともに、顔のタルミが気になり始めましたが、やはり重力には逆らえないのでしょうか?」
それぞれの男女の頭蓋骨をMRIで撮影して比べた結果、高齢になるほど頭蓋骨が下方向に下り、眼窩(がんか)という眼球の入る骨格が拡大しているという結果が報告されています。
このような変化は頭蓋骨の骨量が減少してしまって、頭蓋骨が痩せてもろくなる「骨粗しょう症」が原因であると言われています。
頭蓋骨や顔面骨が痩せると頭皮がたるんだり、フェイスラインがぼやけてしまいます。
そして顎が痩せて、口元のシワが出て法令線が深くなるなどの変化が現れます。
顔の印象を老けさせるシワやたるみが、骨の劣化による骨粗相症が原因だったとは驚きですね!
顔の印象を老けさせるシワやたるみが、骨の劣化による骨粗しょう症が原因だったとは、今まで私たちが考えもしなかった事実です。しかも男性に比べて女性の方が何と約3倍も骨粗しょう症の患者数が多いというデータがあり、これを見逃すことはできません。
私たち女性は年齢を重ねると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し始めます。
すると肌だけではなく、『骨』にも影響しはじめ
骨粗そうしょうになりやすくなります。
それは男性より女性の方が、影響がでやすいと言われています。
頭蓋骨を含む人間の骨は、成長期を終えてから大人になるとその後は変わらないと思われがちです。
ですが実際は半年周期で、ターンオーバーを繰り返して新しい骨へと生まれ変わっていきます。
新しい骨を作る骨芽細胞と、古い骨を壊す破骨細胞が、相互にバランスよく働き、古くなった骨が壊れてそこに新しい骨が作られる仕組みになっています。
ところが女性の場合は、閉経などによってエストロゲンが減少し始めると破骨細胞が活性化され、骨を壊すスピードが加速してしまいます。
反対にそれを補うため骨芽細胞は懸命に新しい骨を作ろうとしますが、そのスピードには追いつけず結果として、骨量が減っていくことになります。
その結果骨密度が低下してしまい、そしてそれ以上に進行すると、骨の中にすが入ったようにスカスカの状態になってもろくなり、結果骨粗しょう症になります。